2012年5月26日土曜日

Talkin' Blues

私がお昼に場末感たっぷりの小汚い中華料理屋なんかに
よく行くのは、孤独なオッサンらがひとりでいそいそ
やってきて相席で食べたりするあの風情を楽しみたいが
ためだったりするのですが、今日も場末感の充満する
某店に行きましたところ、おそらく一見と思われる
オッサンとオバサンの2人組が狭い店内でなんか大声で
「会社のあり方とは」「部下の育て方とは」みたいな
しょーもない話をしててすげーうるさくて鬱陶しくて。

私はネ、食事中にエラソーに仕事の話なんかする奴が
大嫌いでネ、下品でしょう、ご飯不味くなるでしょう?

あいつらのせいで今日のランチ台無しだなぁと悲しみの
チャーハンをもぐもぐやっていたら、老紳士2人組が
お店に入ってきて、私と相席することに。

ヨボヨボのジジイA氏とB氏は「(相席)いいですか?」
と私にことわってから着席し、「ビール1本どうでしょう」
「あぁいいですね飲みましょう」などと言ってのんびり
会話を始めた。

A「そういえば○○さんが心筋梗塞やりましてね」
B「あぁ心筋梗塞ですか、知り合いにも多いです最近は」
A「しかし陛下は大したもんです」
B「あぁねぇ、あれだけの手術をしても元気で」
A「陛下も大したもんだけど、美智子さんがいいですね」
B「あぁ美智子さん、いいですね、うん、美智子さん」
A「寄り添うようにして、陛下を支えるという」
B「うん、いいですね、美智子さんはいい、うん」
A「あれは、皇族出身だったらあんな風にできないですよ」
B「そうかもしれませんねぇ」
A「それにしても、皇太子のほら、奥さん、えーっと」
B「あ、えーっと、はいはい皇太子の奥さんね」
A「なんてったっけな皇太子の奥さん」
B「あ、あー、えー、雅子さん」
A「そう、雅子さんだ」
B「あの人はもう随分、オモテに出てきませんねぇ」
A「ねぇ、やっぱりいろいろあるんでしょうなぁ」
B「あ、注文、まだしてませんでしたね」
A「あ、そうだそうだ、わたしはね、モヤシソバ」
B「あー、モヤシソバいいですね、すいませーん」
店のおばちゃん「はい、どうぞ」
A「モヤシソバをね」
B「私もモヤシソバだ、モヤシソバを2つね」
店のおばあちゃん「はい、モヤシソバふた~つ!」
B「私は最近ね、朝に野菜ジュースを飲んでます」
A「ははぁ、野菜は不足しますからね」
B「ニンジン1本と、キャベツをこれくらい」
A「ははぁ」
B「あとリンゴを半分入れて、カミサンがミキサーで」
A「あー、野菜ジュースにして」
B「毎朝飲んでます、これがなかなかいいです」
A「寝起きに飲んで、腹はくだりませんか?」
B「んー、習慣でしょうなぁ、私はくだりませんが」
A「私はね、刺身が好きでね、よく食べるんですが」
B「あぁ、刺身、おいしいですなぁ」
A「あれはね、醤油を使いますでしょう?」
B「あぁ、醤油、塩分ですな」
A「そう、刺身食べると醤油摂り過ぎるからダメです」
B「醤油は控えないと…」
A「で私はね、ジュースの代わりに野菜炒めをね」
B「ほう」
A「野菜炒めをよく作るんです」
B「野菜炒めはいいですね」
A「キャベツ、ニンジン、玉ねぎ、ピーマン、しめじ」
B「しめじ、いいですね」
A「それからニラも入れて」
B「ははぁ、でも、あの、玉ねぎがまた美味いんだ」
A「玉ねぎは美味しいですよ」
B「玉ねぎは何にでもあう、どんな料理にもあいます」
A「そうですねぇ」
Bただね、私、野菜ジュース飲みますでしょ」
A「ええ」
B「ミキサーで野菜ジュース作る時、玉ねぎ入れると」
A「はぁ」
B「あれは辛くて飲めません」
Aははぁ」

どこまでもゆるく、間が抜けている、でもちょっと
しばらく聞いていたい、なんかなごむ…
これぞ場末の中華料理屋に相応しい会話というものだ!

私は満足して店を出た。


今日の小遣い帳/
とりチャーハン 1,000円
食材費 884円
酒類 772円
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計 2,656円


今日の三曲/Alex Chilton( sings Chet Baker)
「That Old Feeling / Look For The Silver Lining / Like Someone In Love」
Alex Chilton - Medium Cool



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