2009年8月5日水曜日

フジロック2∞9 覚え書きリポート

今年は盟友コヤマ氏の不参加表明により、イトウ・ヤマDA・シムラ、
略してイヤシトリオにて参戦です。7/23(木)24時前に合流・出発し、
所沢インターに乗ったところで、ゲリラ豪雨に見舞われる。

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ほぼ前が見えず、あのシムラキャプテンをして「久しぶりにびびったネ」
といわしめるほどの悪天候での運転ながら、月夜野インターまで1時間半!

いつものコンビニでビールを買う頃には、雨は降っておらず気分は高揚。

「イトウ、元カノは今年フジロック来んの?」
「ハイ、来るみたいです」
「俺らのテントに呼べよ、イトウのココ、股間のテントはまだ空いてますよ、
 って言えよ、オレ、イートゥ、エヘッ!って言えよ」
「ィトゥース!って言えよ」

などとイトウをいじってはみたものの、天候は次第に悪化、会場が近づくに
つれ、雨は激しくなり、我々のテンションは急激に下がり始める。

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「着いちゃった…」

どしゃぶりの雨の中、かつてないほどの不安を抱えて、苗場入り…。



7/24(金)-------------------------------------

今年は早割チケット当選で駐車券は場内1。とは言え、駐車後すぐにキャンプ
サイトへ行けるほど雨脚は甘くなく、しばらく待機、プチ乾杯、寒い!

ようやく小雨になったAM3時頃にキャンプサイトEエリアに突入。小雨のうちに
テント張り終えるつもりが次第に豪雨となり、びしょぬれのテント設営、寒い!

AM4:30頃、缶ビールで乾杯、テント内へ。びしょぬれで泣きそう。

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ヤマDAのタイムテーブル高速ボールペンチェックの手を捕らえた奇跡の1枚。

仮眠の後、トイレに行ったら途中、豪雨の中で絶望的になったんでしょうか、
近くのテントから号泣している女の泣き声が聞こえてくる。

「苗場の状況はどーよ?」と届いたコヤマ氏からの能天気なメールに、女の
泣き声も聞こえるほどの過酷な状況だよと返信すると、「そんな弱った女の
心につけこんで、仲良くなれ、そしていずれオレに紹介しろ」との返信が。
なんという極悪発言!

ということで初日の天候はひどいもんで、いつもの川べりは恐怖の増水。

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ステージの合間は、雨宿りしながらホットコーヒー、なんて始末。

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こんなんじゃトイレの落書きも充実しますよねー。

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オレンジコートなんて、長靴履いてないと、とても入場できねーんだから。

そんな状況で初日は、GUITAR WOLF → Curly Giraffe → SAKE ROCK
と流し、続きまして、 Chara → SLOW ROLLERS → JEFF LANG → Rock'n'Roll GYPSYAVALONS → ハナレグミ。

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ホワイトのCharaとハナレグミ(BOSEがゲスト)はヒトすげぇ入ってたな。

夜はグリーンステージのPaul Wellerを前方で観戦。疾走感のある冴えわたる
演奏が素晴らしいじゃないか! ただし、体型の厚みにビックリ! デブッ!

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デブでもカラダのキレは抜群、カメラで追えん。

トリはホワイトで Neville Brothers を。また雨がひどくてですね、水溜りで
寝たまんま起きないヤツが近くにいて、絶対死ぬだろこれと思ってたらやはり
心配した人が救護室に通報してて、担架で運ばれていたぞぃ。

そんな雨のせいもあってかホワイトステージはガラガラで、最も混むはずの
ここのトイレもいまやガラガラである。私はネヴィルの素晴らしい生演奏が
大音量で鳴り響くのを聴きながら悠々とトイレでウンコをする。贅沢。

こんな風にして悪天候の初日は過ぎていったのだが、夜中に合流したシムラ
キャプテンが言う。

「いやーさっき久々に会場で知り合いのブスに会ったらさ、そいつ泥だらけ
 なんだよ。その一方で会場にたまに超美人がオシャレな格好で泥の一滴も
 浴びてないなんて状態でいる。そんな穢れを知らない人生があれば、泥に
 まみれるだけのブサイクの人生というものもこの世に確かに存在するんだな、
 とあらためて考えてしまったよ」

なんという極悪発言!

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7/25(土)-------------------------------------

2日目。昨日の悪天候はどこへ?晴れている! 早朝、先に車へ荷物取りに
行ったシムラキャプテンから届いたメールで目覚める。
「なんと浅野夫妻離婚」。

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遅れて車へ向かっていると、イトウが「離婚で弱ってる今のCharaの心に
つけこんで求婚します、大人だからこれも」とコンドーム片手に豪語。
なんという極悪発言!

いやしかし、暑い!

とりあえず車で朝カレーを食し、缶ビールをグイグイ、会場入りしてグリーン
でのしょっぱな Birthday の前にまた乾杯して飲んでるうちに、酔いがまわり
始める。

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イトウの右乳首のパイ毛を素手でむしり取ったりして。

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イトウのギャランドゥーを素手でむしり取る(出血)。

その後、SEUN KUTI のアフロビートで高揚しまっくた我々は、UAの
ステージ前に突如「泥棒」ってサイコーだよな!

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と何かに目覚めてしまったのだが、おそらくこの時、日射病に襲われた
ものと思われる。

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UAのステージが始まったところで、我々の前方でイスに座ったブスが
シャツを脱ぎ、水着になる、そしてそのブスが踊る。
我々の酔いは醒めた。

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そして元サブカル少年らは心を取り戻し、UAのステージそこそこに、
ホワイトへ。今年の大本命、KING-SHOW を拝むためである。

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最高だった…。あえてこれ以上、なにも言うまい。

その後、Ben Harper → ZAZEN BOYS と流す。トコロ天国でビールに
並んでたら私の前にカリカの林じゃない方の眉毛ないあいつが、
自力で立っていられないほど泥酔していたのでパチリ。

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そして夜は、清志郎 スペシャル・メッセージ・オーケストラ。いやいやこれが
実に、素晴らしい演出で。「Jump」のイントロが聴こえたかと思うと
モニターにはかつてのグリーンステージでJumpを歌うキヨシローの姿と声。

モニターの映像が客席にパンすれば、そこに今夜の我々の姿が。
モニターにキヨシローは写ってるんだけど、目を細めてステージを
凝視するとキヨシローの実物だけうまく確認できん、というような。

私はホロロときてしまったんですが、それは、今回のメンツで入れ
替わり立ち代わり歌うステージが豪華だからとか、キヨシローが
いないから、とかじゃなくて、なんか、今夜歌われてる曲全部を
キヨシローが作ったんだなぁ、と思うと感動してしまって…。

感動してばかりいられない。 PUBLIC ENEMYに。

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「www.publicenemy、ドットコーーーーンムッ!!!」

funky METERS → BOOKER T. →吾妻光良トリオ+1 、最高だな~と
テントで乾杯。キャプテンとイトウはパレスオブワンダーでJONIOら
を見かけたという。

今や喉が渇けばJONIOがブログで薦めていたアクエリアスビタミン
ガードしか飲まないほどJONIOのことで胸いっぱいで夜も寝ません
イトウが言う。

「イルマリとJONIOってあんなに小さいのにめっちゃモテるんだから、
 オレもモテてもいいと思うんすけどね」。
あぁ、小さな公務員、モテてもいいかもな。寝る。



7/26(日)-------------------------------------

おい、もう最終日かよ。テントを出発。キャンプサイトの入口付近
には「レディース専用」のエリアがあるのだが、その横を歩きながら、
女ばかりで小汚く密集してるその様子を見てキャプテンがつぶやいた
「これレディースエリアじゃなくて婚活エリアだよなぁ」。
なんという極悪発言!

相変わらずの朝カレービールののち、グリーンステージ後方で乾杯を
済ませると、我々3人はヘブンへ中村まりを観に行く。

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午前中の天候は心地よかったす。

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おいおい、なんとたくさんの漫画家先生たちが今年はご来場してる模様!
すげーよ、思わず興奮! 順につの丸先生、藤子先生、ゆでたまご先生、
あとこれはやなせたかし先生?

心地よくなった一方で、もはや30歳をゆうに超えるとこのあたりで
なかなか体力的にかなーりキツくなってくるもんで、一旦シートで
仮眠します。

そんな仮眠中、ベンジーが始まる直前、我々の後方にいた女が突然、
かったるそうに「たのし~い~?」と言ってるから何だそれ?と
思ってたらすぐさまその女、自分で「チャラのマネ」とぼそり。
初日のチャラのステージのセリフ! うますぎてウケた!

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ベンジーさすがに髪切ったほうがいいんじゃないか? 1曲目は
「2人の旅」だった!

その後、ヘブンでサニーデイを観ていると、新曲などを織り交ぜ
ながらちょっとしっとりとしたMCをはさんでいる時に、オレンジ
コートから中川番長の「チャンカチャンカ♪」というヒトを馬鹿に
したような三味線リハ音が聞こえてきて、ひとりで爆笑してしまった。
そのままオレンジへ、番長の毒に侵されている我が身を恨む。

ヒデ坊復活。社会問題になみなみならぬ関心をよせる若者たちが、
皆で踊る。最高す。「歌は自由をめざす」を口ずさみながら、ここ
でシムラキャプテンの車は埼玉をめざすこととなる。

一旦、グリーンへ向かっているとイトウがこう言い放った。
「でもソカベってあんなにデブでしたっけ?音がスカスカだし。
 俺、あのデブだけにはギターで絶対負けたくないっすわ。」
突然のライバル宣言、出ました。

そしてまたもや雲行きはあやしく…

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夜は ANIMAL COLLECTIVE → WILKO JOHNSON。

ANIMAL COLLECTIVE のスタートを待っている間、イトウはずっと
Charaの離婚問題にこだわっていた。「ステージでそんな素振りや
発言、なかったっすよね?」

私は答えた。「後半、歌いながら涙を流していたのを観なかった
のか? しかしCharaはよくステージで泣く。だから今回の騒動と
あの涙を結びつけるのはどうなんだろう?」

イトウが言う。「ん! なんでも泣けば済むと考えてる女のあの
やり方! まじ許せないんすけど!」今我々のまわりに女性が
たくさんいるというのに… なんという極悪発言!

んで最後日の夜は、お知り合いのみなさんと合流して、はい、泥棒!

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テントも少なくなった静かな夜、きっと明日は晴れるだろう…



7/27(月)-------------------------------------

夜明け頃、テントを打つ雨音は確かに聞こえたが、それを信じたく
なかった。しかし、テントをたたむしかないタイミングで見事、
厳しい雨が降り注ぐ。

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これはやらせではなく、まじでヘコむイトウの背中を隠し撮り。泣ける。

どしゃぶりの中、イトウと2人で荷造りをしゴミをまとめ、テント
をたたんで、ここまで来ると今年のフジロックもフィナーレが近い。

帰りは「苗場→新宿」の直行バス。特に待たされることもなく小雨
そぼ降る中バスに乗り込みますと、なんと社内はほぼレディース!

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「これ婚活バスじゃないっすか!」とイトウ。

バスは超楽だ。寝てればどんどん東京まで運んでくれる。高坂SAに
トイレ休憩に立ち寄るバス。

私はこーゆー時、個人的に、バスの中にニオイが充満するのが
イヤで、ここで何か買ってその後バスの中で食べるのをよしと
しない神経質な男である。

しかし、我々の隣に座るカップルが、まんまとたこ焼きを買って
バスに戻って来て、バスが出発すると同時に食べ始めやがった。
こーゆー時、決まって私は“ただ悲しいふりをする”。

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するとすかさずイトウ、たこ焼きカップルが真横にいるというのに
思いっきり「うわ、めっちゃたこ焼きくせぇ!」と言い放った。
この4日間で一番びっくりした。

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完。




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