もう原爆の日、とっくに過ぎでしまったな。
最多14万人動員、雨一滴も降らず、の昨年に
比べっと、11万人参加で毎日晴れと豪雨に
見舞われた今年は、まぁフジロックの典型を
行ぐ3日間だったといえるのかもしれねーが、
とりあえずまたオラなりに記録残しておごう
と思う。（OPナレーション・天野アキ）
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山DA、SHI村、イトウ、略して“やましい”
探険隊が23時に集合したNatural Lawson、
ここはなんと調剤薬局併設という店舗で、
イトウがいきなり「痔の薬ないかな…」と
探している。痔ろうがかなり痛むらしい。
一方、私は昨年の朝霧JAMでの激しい出血を
反省し、今年はフジロックに向けて事前に
お尻を十分ケア、サラサラで軽やかな肛門に
仕上げてきたので、「お、尻痛えのか？」と
イトウを鼻で笑うという余裕っぷり。フハッ。
苗場は雨予報？ そんなもん関係ねーズラ！
（虚勢）といつも通りに目白（目痔ろう）を
車で出発。
関越道行く車内、まずは参院選の話。からの
大川隆法氏の話。とにかく、すごい、と。
石原慎太郎も、
ビートたけしも、
宮崎駿も、
降ろすことができる、と。
そして我らがイトウは、板東英二だけ降ろす
ことができるのだが、もう我々はそれを10年
以上聞かされてるので、もっと功徳を積んで
違うの降ろせるようになってくれ、と懇願。
次あたりイトウもそろそろ出馬してくれと
懇願。内田裕也降ろしたイトウが選挙フェス
やって、とにかく原発廃炉だとイトウに懇願。
そこから次はやっぱ「あまちゃん」の話。
SHI村キャプテンは毎朝フライング気味に
BSプレミアムで観ていて、私は録画したのを
約1ヶ月遅れで観ている状態、イトウは観て
いないそうだ。
イトウ「なんか、じぇじぇ、ってよく聞くんです
けど、あれってどういう時使うんすか？」
山DA「植草甚一のことを呼ぶ時に決まってっ
だろ！つーかイトウはさ、何かリアクション
しなきゃいけない時にさ、DIじぇDIじぇって
ただ言ってればいいよ」
( ‘dij’ )／┏━ pistol
そして、7月末にベンジーが歌う劇中歌
「潮騒のSWEET DAYS」がシングルで発売
されるから買うように、とイトウに忠告し、
SHI村キャプテンと私が「潮騒のメモリー」
を大声で歌っているうちに、苗場に到着
（AM2:00頃）。
今年はイトウがなんと“場内1”の駐車券を
ゲットしたので、チケット交換所のすぐ脇
に駐車。会場まで過去最高の近さ。
山DA「おいイトウ、あとは“嬢ない”の
回避を任せるから頼むぞナンパ」
イトウ「オラ頑張っから任せてケロ」
山DA「お前ホントはあまちゃん観てるだろ」
イトウ「DIじぇ！」
などと切ない暇つぶしをしながら缶ビール
飲みつつチケット交換所に並ぶこと2時間！
毎年毎年…この行列なんとかならんのか？
実はこの行列の中に超長身の女性がいて、
185cmのSHI村キャプテンを軽く凌ぐほど
だから190cmは優に越えていると思われ、
ビッグダディと同じ157cmのイトウが相当
驚きつつ「進撃の巨人じゃないすか！」
とざわざわしている。
でも確かにこれにそっくりだった…
とりあえず彼女に大林サンというあだ名を
つけて、これから3日間のうち会場で彼女に
再会できることを祈り、我々はいつもの
キャンプサイトへ。
夜明け頃にはテントをかつてないクオリティ
で張り終え（テント内は3日間一滴の水漏れ
もなく快適であった！）、ワインで乾杯。
SHI村「イトウ、防水スプレーかけといて」
キャプテンの指示を受けたイトウが熱心に
テントに防水スプレーをかける。
SHI村「ヒヒヒ、キースへリング！ ヒヒヒ」
イトウの懸命な姿を指さしてあざ笑う鬼。
でも確かにドローイング中のキースへリング
に似てるぞヒヒヒ。そこからイトウはもう
防水スプレーでグラフィティアートやってる
キースへリングにしか見えなくなった。
■7/26（金）------------------------------
「イトウ、コンドーム何箱持ってきたの？」
「三宅洋平の得票数くらいっすかね」
初日の始まりである。
主に下記を軸に観て回った初日であります。
ROUTE17 Rock'n'Roll ORCHESTRA
cro-magnon
THE SEA AND CAKE
浅井健一 & Bad Teacher Kill Club
MY BLOODY VALENTINE
GARY CLARK JR.
TOWER OF POWER
Char ～Jam Night～
今年は、日本ロック界の「三大CHA」が
揃う年と言われていたが、
三大CHA（左からCHAR、CHABO、CHARA）
正しくはChari Chari（井上薫）も含めて、
「四大CHA」が揃う年なのである。
しかし会場でなんと松田chabe岳ニを発見。
これで「五大CHA」が揃ったのだった。
ちなみにこれにPSY'SのCHAKAが加わると
「六大CHA」。あとチャゲアスのCHAGEが
加わると「七大CHA」の完成です。
左からChari Chari、chabe、CHAKA、CHAGE
さらに「CHA」から「チャ」に定義を広げると
（チャックウィルソン、なんのこっチャい
西山。など）日本ロック界の「十六チャ」
までが勢揃いします。
左からチャック、西山先生
いや～、ロックって奥が深いですね。
しかしイトウもChar並みのデコになったな…
そういえば、グリーンのトップバッター
「ROUTE17 Rock'n'Roll ORCHESTRA」で
ヒロトが西城秀樹を2曲歌い上げた後に
大江慎也先生が登場したのですが、なんか
彼が枝野元官房長官に見えて仕方なかった…
左から枝野幸男氏、大江慎也先生
んで私はホワイトの割と前の方でベンジーを
観てたのですが、ベンジーの投げたピックが
何度か私のすぐ右手前に飛んできて。すると
大の大人たちが、思わず「カルタ大会かっ！」
とツッコミたくなるほどにそのピックめがけて
手を重ねていき、取り合いをするのでした。
面白いカルタ大会をありがとうベンジー…
同じく私の近くで観ていたらしいイトウは、
「赤いタンバリン」や「ガソリンの揺れかた」
における欣チャンのドラムに対して「暴力性が
足りないっす」「あれじゃ“危険すぎる”じゃ
なくて“キレイすぎる”ですよ」と納得いかぬ
様子。大川隆法氏ばりに中村達也を降ろして
イトウが叩けばいいのにナ。
ちなみにベンジーの息子のお名前は小次郎君と
いうらしいのですが、いずれイトウに息子が
生まれたら小痔ろう君にするつもりじゃないか
と私は睨んでいる。
SEA AND CAKEも良かった。ブイブイっと
パンチ効いたTOWER OF POWERも良かった。
ただ、せっかくTOWER OF POWERの最高の
フォンク・ショーを堪能してる私のすぐ近く
で誰かがさきイカを食べ続けてるみたいで
超イカ臭かったので参った。イカとフォンクは
合わねーズラ…
（SHI村キャプテンはTOP観つつ日本酒飲んで
いたそうで、これは乙だネ、ニフォンクシュ）
夜はね、行きましたよCharのジャム。Charの
延々と続くセッションを見せられるのは絶対
ツライのはわかってるんですけど、敢えてと
いうか、もう毒を食らわばスモーキーまで、
と覚悟を決めて。
「セッションだから腕におぼえのあるヤツは
ステージ上がってきていいよ」とChar。私が、
イトウがステージに上がるのを今か今かと
待ち続けること2時間半、ついにイトウが
ステージに姿を現すことはなかった。
しかし途中でひどいドシャ降りになったりで、
苦行以外の何ものでもなかった。しかも最後
スモーキーやんねーでJumpin' Jack Flash で
終わりやがった。Charを最後まで見届けた俺は、
人としてひとつ強くなれた気がした。これを
経験すれば、これからもうなんでも乗り越えて
生きていける気がする。
そう思ってふと空を仰げばキレイな月が…
さて今夜は何の話で盛り上がって飲もうかと
ひとり25時過ぎにテントに戻ると、2人とも
もうスースー寝てた…
■7/27（土）------------------------------
天気良し。朝からキャプテンの司令が飛ぶ。
SHI村「イトウ、また防水スプレーお願い」
イトウが熱心にテントにドローイング。
SHI村「ヒヒヒ、キースへリング！ ヒヒヒ」
2日目の始まりである。
例年キャンプサイトの入り口で売っている
苗場プリンスカレーが今年、姿を消した。
（過去にも姿消した年はありましたが）
毎年私の主食にしてるので、チト寂しい。
代わりに？こんなお店があり、
私がふと「この看板はザ・ヘアのアルバム
“恋のサイケデリック”に通じるものがある」
恋のサイケデリック
とイトウに指摘してみたのですが、「いや、
俺そーゆーのよく知らないっす」と実に反応
が素っ気ない。でもこれに私が苛立っても
仕方ない、むしろ「さすがキースへリング、
言葉ではなく自らのアートを通じてしか人に
何かを伝えることが出来ないのだな」と解釈。
2日目は主にこんな感じで流しまーす。
THE BAWDIES
前野健太とソープランダーズ
奥田民生
SUZANNE VEGA
藤原ヒロシ
MANNISH BOYS
bjork
Homecomings
前野健太、すげえ良かった。このバンド編成
は今の彼にとてもふさわしいと思いました。
このあとの奥田民生は途中で凄まじい豪雨に
見舞われ。「さすらい」しか知らなかった。
スザンヌ・ヴェガ、えがった。中学生の頃に
聴いて以来好きなんすけど、当時のイメージ
と変わらない。初々しい。でも初々しさこそ
がスザンヌ・ヴェガである。
HF。イトウが今年の目玉と期待を寄せている
ステージ。アヴァロンは丘の上にあるので、
今回まさに「丘の上のパンク」。
そしたら、いた、大林サン！
でかい。あなたに会えてよかった…
実は別の場所でもイトウが遭遇したらしく、
イトウはいつまでも「縮尺がおかしいっす…
縮尺がおかしい…ナンマンDUBナンマンDUB」
とブツブツ言っていた。イトウには牛久大仏
かなにかに映っているようだ。
HFについては、すでにライブ体験済みの
SHI村キャプテンからアドバイスあり。
「HF観たことあるんだったら絶対観ない方が
いい。HF観たことないんだったら絶対観た方
がいい、やべえから」
結局、HFの声がどんだけ甲高いかを今回確認
したいだけで、我々3人誰もちゃんとHFを
観た者はいなかった。いいのかイトウそれで。
MANNISH BOYS は私、軽く流しただけ
だったのですが、なんか中村達也の非常に
険しい形相（なんかヒゲも伸びていた）が
ビッグ・ザ・武道に見えてきたんですよネ。
なんとなーくこんな感じ
ビョーク、やっぱ良かった。モニターには終始
独自の映像が流れてるので、グリーン後方に
張った我々のブルーシート基地からはビョーク
の姿やステージの詳細はよく見えんのですが、
それでも1曲終わるたびに「アリガット！」と
放つビョークの声は、世界に1つしかない。
さて、不味いのに毎年営業していたパレスの
とんこつラーメンもとうとう今年姿を消した。
そして跡地には「かすうどん」なるもの登場、
大阪で食べられてるうどんらしく、イトウに
何が入ってんの？と訊くと一言「かすです」。
説明になっていない。
が、これに怒ってはダメだ。「さすがキース
へリング、言葉ではなく自らのアートを通じて
しか人に何かを伝えることが出来ないのだな」
と解釈。
この後イトウはずーっと「今年来てないんすか
ね、今年来てないんすかね」と強迫観念症患者
の如く、ジョニオの姿を探し続けていた。
■7/28（日）------------------------------
天気はなんとか持ちこたえている。今朝は
キャプテンが越後湯沢まで、日曜だけ参戦
するという奥さんを車で迎えに行っている
ので、私の司令が飛ぶ。
山DA「イトウ、また防水スプレーお願い」
イトウが熱心にテントにドローイング。
山DA「ヒヒヒ、キースへリング！ ヒヒヒ」
実は昨日の土曜日だけイトウの彼女が参戦、
タフマンを置き土産にくださいました。
山DA「タフマンって伊東四朗がCMしてるやつ
だっけ？」
イトウ「そうっすね」
イトウ痔ろうが朝イチでタフマンをグビっと
飲む。もう最終日である。
3日目ざっくりこんな感じで流しまーす。
七尾旅人
YO LA TENGO
WILKO JOHNSON
the telephones
JAZZANOVA
Dustin Wong
相対性理論
VAMPIRE WEEKEND
CAT POWER
シーナ&ロケッツ
こいつのいきり立つティンコが気になる…
あ、そういえば、忘れぬうちに書いとこうと
思うんすけど、今年個人的に気になったのが
「スマホの普及っぷり」で。混雑してる山道
で歩きスマホやってるヤツも多くて危ない！
そんでもっとイラつくのがライブ中ずっと
スマホいじってるヤツの多いこと！ ま、まぁ
いいすよ、個人の自由ですよ。でもさ、夜暗く
なって趣向凝らしたステージをこっちは真剣に
観てるのにさ、まわりのアホがみんなステージ
観ずにスマホいじってて、そのバックライトに
囲まれてまぶしくてすげー目障りなんですよ、
映画館で上映中にスマホいじるのNGでしょ、
なんでいじる？ いじるなら客席から出ろ！
つーか痔になれ！死ねお前！ と思ったよね。
そーゆーのから開放されにココに来たのんと
ちゃうんか？え？ オレのケツ持ちを誰やと
思ってるんや。極心連合会の橋本会長やぞ、
と思わず島田紳助のような口調でヤツらを
諭したくなったよね。
でもしょうがないよね、自民党も勝つよね。
いつでもバカが大半を占めるのが世の中よ。
七尾旅人＋梅津和時、えがったよぉ。
YO LA TENGO のスッカラカンのステージも
WILKO JOHNSONのスッカラカンのステージも
逆に音が際立って、実にえがったよぉ。
オレンジでJAZZANOVA。凄まじきグルーヴ、
そして凄まじき豪雨。一瞬で足元が水たまり。
↑
この素足ののぞく長靴のオネーチャン、私の
隣でずっと踊ってたんですが、もの凄い美人
でねぇ…忘れらんねえよ。
ま、相変わらずオレンジが一瞬の雨で泥沼と
化す一方で、今年はホワイト→アヴァロンの
坂とヘヴン→オレンジの道が舗装されてて、
これはとても良かった。
天野アキ「毎年ヒデかったもんナ」
ホワイト→アヴァロンの坂
ヘヴン→オレンジの道
さて17時過ぎ、特に観るつもりもなかったの
ですが私はアヴァロンへ。Ｔ字路sという
ユニットが演奏するというので、「ひょっと
したら、やっぱ“Ｔ痔ろうs”っしょ、とか
言いながらイトウが観に来るかもしれない、
そしたらいよいよイトウもモノホンプレイヤー
の仲間入りだな…」と思って待ってましたが、
ついにイトウが姿を現すことはなかった。
イトウを試そうとした俺がバカだった。
ホワイトのCAT POWERは楽しみにしてた
アクトのひとつで、結構体調悪かったみたい
ですが、カッチョええステージでした。ただ、
私は彼女のロングヘア時代のイメージを
勝手にまだ引きずっていたせいか、最近の
ショートヘア姿を目の当たりにすると
ロングヘア時代
最近のショートヘア
なんか女子プロレスラーっぽく見えてきて、
少しだけティンコが萎えたのも事実です。
でもね、今回従えてるバックバンドでギター
弾いてるのが美人過ぎる女性ギタリストで…
一体あれは誰なんだ…忘れらんねえよ。
とかいいながら、このあたりでもう体力的に
限界を迎えていた私は、最後の力を振り絞り
今年初のレッドマーキーへ。あまりにツラく、
マーキーで小一時間ウトウトしようと思い。
スタート1時間前、さすがに誰もいない
いよいよフィナーレ、シーナ&ロケッツ。
さすがやね35周年、グッときたけんね。
「ロックの好きなベイビー抱いて」をやって
くれたけど、これ「やっぱ九州のコンビニは
ポプラやね」のCM曲だったから、俺の頭には
ポプラの看板がずっとちらついとったとよ。
本日急遽参戦したSHI村キャプテンの奥さん、
「マーキーで最後みんなで観るって言ってた
のなんだっけ？ カシュー&ナッツだっけ？」
との名言を残しておられた。
カシュー&ナッツ。良かったなイトウ、お前の
新しいバンド名が決まって。
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月曜。夜中にパラパラと雨がテントを打った
ものの、夜明け頃には見事にやんでくれた。
AM5時起きでテントをかたづける。
思わず「イトウ、また防水スプレーお願い」
と言いそうになるが、もうその必要はない
のがフジロック終わりを意味しチト寂しい。
骨組みをかたし、テント本体の空気を丁寧に
抜きながら畳むイトウの姿を見て私は叫んだ。
「おいイトウ！ 今お前キースヘリングの
作品になってっぞ！」
イトウはモロこの格好でテントを畳んでいた。
イトウもキースへリングの作品のひとつです。
苗場を出発してまもなく激しい雨。車内で
我々はこの3日間の山籠りを振り返る。
山DA「イトウが激マズって言ってたパッタイ、
みんな“大盛りで”って注文して完食してる
のいっぱい見たんだけど、どーゆーこと？」
イトウ「えーまじっすか？ 激マズでしたよ、
もうホント、しょびしょびで」
山DA「え？ しょびしょびってなに？」
イトウ「びしょびしょのことです」
山DA「え？ だったらびしょびしょって
言えばよくね？」
イトウ「え？ なんでですか？」
よくわからんが、さすがキースへリング、
言語感覚がすでにもうアートなのだ。
車が進むにつれ、次第にこの3日間に起こった
下界のニュースも耳に入り始める。
広島LINE殺人事件に関心を寄せているという
イトウが突然話を振ってくる。
イトウ「あの広島の事件で、瀬戸サンての
知ってます？」
我々「いや、わかんない」
イトウ「瀬戸サンが超ヤバいんすよ」
我々「ほう」
イトウ、外の田園風景を眺めて9秒経過。
山DA「いやだから、どうヤバいんだよ」
イトウ「いや、瀬戸サンて超ヤバいんすよ」
イトウ、外の田園風景を眺めて8秒経過。
SHI村「おい！ どうヤバいか教えろよ！」
イトウ「いや、まじ、あれ超ヤバくて」
SHI村「だからかいつまんでどうヤバいのか
言えっつってんだよ！」
イトウ「いや、あれ、瀬戸サンの顔とかも
超ヤバくて…」
SHI村「だからどうヤバいか、かいつまんで
言えっつってんだよ！」
イトウから具体的説明なし。さすがキース
へリング、言葉ではなく自らのアートを通じて
しか人に何かを伝えることが出来ないのだな、
と今更痛いほど思い知らされたのだった。
一昨年、今年と同じ“やましい”探険隊での
帰路、FMぐんまの番組にイトウの投稿メール
が偶然採用されたの思い出して私が言う。
山DA「イトウ、そろそろFMぐんまにメールで
曲リクエストしたほうがいいんじゃないか？」
イトウ「やっぱコレっすか？」
イトウがよこすスマホの画面には
“BLANKEY JET CITY「ガソリンの揺れかた」”
と入力してある。
私はそれを確認するフリをしながら受け取り、
「かすうどんの茹でかた」に打ち替えて、
送信ボタンをタップした。
夏が終わった瞬間だった。
完。
期間限定ブロマイド「SAでパン買うイトウ」
丘の上のパン食うイトウ
