2015年11月19日木曜日

裏声で歌へおらが春

ふと気づくと11月ももう下旬、
2015年も残りわずかであります。

来年は40歳ということでいよいよ
私も年貢の納め時?っつーんで
しょうか、ちょっと覚悟を決めて
生きて行かねばなりませんので、
今後に向け自分に喝をいれるため
購入しました大山倍達フィギュア。


これはなんといってもですね、
眼鏡をかけられるのがイイ。



もう外さずにずっとかけとく。


巻いたタオルでハゲを隠せるのも
またヨシ。


そしてビール瓶の手刀斬りもある。
(ちなみに牛のツノも付属)



最近はなんだか「きな臭い」なんて
おちおち言ってる隙もないくらい
危なっかしい時代になってしまい、
それでも我々は毎日子育てしながら
したたかにたくましく生きて行かな
いかんとですたい。


これからの人生、私はもうこんな
ポーズでね、無手勝流宣言ですヨ
ここに。


戦わずして勝つ。


2015年10月26日月曜日

青二才


双子が誕生日を迎え、2歳に。
最近はなかなか言葉も達者に
なってきて、歌なんかもこぶし
効かせて気持ちよさそうに
歌ったりしております。



2歳の女の子に何をプレゼントするのが
よいか迷っていたのですが、先日
保育参観に行った際に双子がお人形に
熱心にご飯を食べさせてる姿がとても
オモロかったので、赤ちゃんの人形を
プレゼントすることにしまして。


息子のアイデアで、ただ手渡すのでは
なく、双子がお風呂あがりに部屋に
戻ると赤ちゃんが待っている、という
どっきりを敢行。


びっくりしてくれるんじゃない?との
予想に反し、双子は人形を見つけても
低いテンションで「赤ちゃん…」と
固まっているだけであった。



次第に人形で楽しそうに遊んでくれる
ようになったのでよかったですが、
息子はさっそく人形の服を脱がせ裸に
して振り回しながら
「おしりダンス!おしりダンス!」
と自作の歌を高らかに歌うという
男子の愚かさを披露。(写真は割愛)


しかし双子が双子の人形の世話をしてる
という構図がなかなか妙な感じ。


2015年8月17日月曜日

八月の冷えた尻

昨年に引き続き、逗子海岸へ
BBQ海水浴に行って参りました。

少し前に息子は溶連菌、双子は
手足口病に感染し、はたして
大丈夫か? との心配をよそに、
乗り物酔いする息子が今年は
湘南新宿ライン内で顔色が
悪かったもののなんとかゲロは
吐かずにすみ、あとは元気に
楽しく海を堪能できたようで
よかったっす。

なぜこんな軍国少年みたいな
奇妙な出で立ちをしているのか?

双子は昨年海に入らなかったので、
今年が人生における海水浴デビュー。

こうして並ぶと実に似ている


戦時中の海水浴か?

K山親方の稽古は厳しい

子どもをさらう海の妖怪

妖怪にライバル出現

お坊さんと小坊主の頓智くらべ

ウインナーをおでん並みに
「アツっアツっ」と食べる芸達者

おい、うしろに妖怪いっぞ!

ロッチ中岡似の妖怪に見とれてしまい、
ふと気づくと何枚も何枚もその姿を
カメラに収めている俺がいた

妖怪ワキゲウスシ

男って単純なことでゲラゲラ
はしゃぐからやんなっちゃうわ
アタシは海なんかキライ

昼寝をせぬ次女

男子たるもの単純なことでゲラゲラ
はしゃいでなんぼのもんじゃい

ビールたらふく飲んだぞい
(痛風の薬飲みながら)

「あ、見て!妖怪が寝てる!」

妖怪のおじさんも疲れているのである


楽しい夏の思い出となりましたが、
私は海パン一丁でビールをがぶがぶ
飲んでしまい、灼熱のビーチだった
とはいえカラダが冷えたのでしょうか、
翌日やはり尻から出血が…
おじさんはガタがきているのである。

2015年8月2日日曜日

フジロック2015 リポート ~からっぽの Pretty Vacant~

今年も懲りずに、曖昧な記憶がなんとなく
残っているうちに、ただヤケクソの意地
のみでフジロック・リポート(と称しつつ
ただの中年男たちのズッコケ珍道中)を
ここに記しておこうと思います。

しかし正味の話、これといってオモロい
出来事やハプニングなどないに等しく、
淡々とつつがなく終了したにもかかわらず
リポートとして仕上げるという行為は、
子どもの頃の夏休みの宿題よりシンドい
ものがあります。


■7/23(木)------------------------------

22時、炭坑節専門インストバンド
「月夜野レンジャーズ」のメンバーが
今年も目白のマクドナルドに集合だ。

【月夜野レンジャーズ】
猿ヶ京クダル(Bass、あだ名:S村)
三国峠コエル(Guitar、あだ名:イトウ)
山DANIササル(Drums、あだ名:山DA)

※珍皿ソウセイジ(Key、あだ名:K山)は
 翌日土曜日から現地合流

コーヒーを飲みながらイトウが言う「もう
これで今年も終わりましたね…フジロック」。
本来ならいよいよ始まりますねと言うべき
タイミングであるが、長年フジロック通いを
していると、出発のために集まった時点で
「終わった感」が漂う。夢の3日間がすぐに
儚くなるのをもう十分に知っているからで
ある。もはや出発するまでがフジロック
である。実に“からっぽ”なことである。

いつも通りの関越道、車内トークは
・今年はやっぱ出演メンツがヘボい
・オレンジコートがなくなるなど規模を
 コンパクト化する段階に来ているのでは?
・観客の年齢層が年々高くなる中、今年
 いきなりワンオクとかゲス極とかキュウソ
 ネコカミとかが入ってくるのはロキノン層
 を取り込むためなのか?
などなど。

S村氏「でもフジに比べてロックインジャパン
とか今ひどい日程組んでさ、ロキノンも随分
アコギな商売してるよなぁ」
イトウ「なんかフードフェスとかもやってます
よね、マジ意味わかんねーっすよ、あいつらの
やってることは“からっぽ”ですよ」
山DA「ロックインジャパン毎年行って
るっす、て人と話したことあるけど、
ゲス極とかキュウソとか好きっス、
て言ってたよ、俺より年上だけど」
S村氏「まぁでもロックインジャパン行くに
せよゲス極に興味持つにせよ、やりたいこと
があるだけまだいいと思うよ」

S村氏が先日とある機会にとある男と会話
した折、その男の話に唖然としたという。
男はN県の進学校出身ながら上京後は
バイトを転々とし、パチンコ店のバイトを
続けてはいるが保険証も趣味も持たず
暇な時間はゲームをするくらい。
「保険証なくて風邪ひいたらどうすんの?」
との質問には「風邪…ひけません」と答え、
やりたいこともないまま、それでなぜ東京に
いるのか全く謎な27歳童貞だという。

S村氏「なにかしら身につけたもの、自分
なりに掘り下げたものとかなにもなくてさ、
もうそいつ“からっぽ”なんだよ」
イトウ「すごいっすね… でもそーゆー
“からっぽ”な人、いま世の中に結構
いそうですよね」
S村氏「その点イトウなんかは煩悩の塊で
良かったかもね。例えば子どもの頃、夏に
暑いと気が済むまでアイス食いまくってた
からイトウは“からっぽ”どころか肥満児と
してのキャラを確立できたわけでしょ?」
山DA「なるほど。で夏はチョコモナカ
ジャンボばっか食いまくってたというイトウ
の今年のお目当てはやっぱ吉川晃司?」


イトウ「いやいやいや、ザミアンに決まってる
じゃないすか」
山DA「え、今年バーミヤン出店すんの?」
イトウ「違います(キッパリ)。ジョニオさん
と北村のオジキがやるDJっす。今年の
目玉っすよ?知らないなんてマジ勘弁
してください」

イトウが急に激怒し車内が不穏な空気に
満たされるのを察知したS村氏が機転を
利かせてトークを繋ぐ。

S村氏「ザミアンは俺も気になるけどどんな
感じになるかは未知数だな。んで吉川晃司
といえばさ」

S村氏が小学校の夏休みにおばあちゃん家に
行った折、深夜テレビをつけると『すかんぴん
ウォーク』という映画がちょうど始まり
なんとはなしに観ていたという。
オープニングでいきなり男がバタフライで
東京湾を泳ぎ渡って来る、それを見つけた
港湾作業員らが驚いて
「おーい、大丈夫か?」
「アメリカから来たんかい?」。
男は「中国!」と答え、作業員が
「上海?」と訊くと男が二カッと言い放つ
「広島じゃけん!」。夏休みの夜、その
印象深いシーンが心に刻まれたという。

S村氏「そのバタフライ男が吉川晃司だった
わけだけど、なんなんだこいつは、と小学生
の俺はシビレたね、強烈なインパクトだった
から吉川と聞くといまだにそのシーン思い出す
んだよ」
(なんとYouTubeで観られる。詳細を確認した
ところ「じゃけん!」はS村氏の記憶違い
だったようだが、確かに「じゃけん!」が
あっても全然おかしくない感じだ)

 →『すかんぴんウォーク』

山DA「ヤベーな吉川。今年シンバルキックは
拝めるかな~」
イトウ「シンバルキックてなんですか?」
S村氏「はぁ?シンバルキック知らない
なんてマジ勘弁してくれ」

S村氏が急に激怒し車内が不穏な空気に
満たされるのを察知した山DAが機転を
利かせてトークを繋ぐ。

山DA「関越道も今こんだけ雨降ってれば
今年は会場でかなり降るかもね、でも
どんだけ降ろうが大丈夫だ、川が増水
したって俺たちにはバタフライがある」
イトウ「バタフライ、今日は♪」
S村氏・山DA「今ま~で~の♪」
3人「どんな、時よ~り素晴らしい♪」

全員で木村カエラ「Butterfly」を合唱している
うちに苗場に到着。フジロック行きの車の中は
いつだって“からっぽ”である。

例年通り「場内1」の好位置に駐車。
リストバンド交換所には長蛇の列が
できているが、我々のリストバンドは
昨年に引き続き「UNDER KABA.」ちゃん
(イトウがかつて川崎の簡易宿泊所に
寝泊まりしていた頃に知り合った隣室の
親切な住人)が前夜祭の時点で交換を
済ませてくれているので、早速ビール
で乾杯だ。

キャンプサイトEエリアにテント設営。残念
ながら今年はヘルシンキ女はいないようだ。
ヘルシンキ女のいないキャンプサイトはなんて
“からっぽ”なんだろう。寂しさすら漂う。

キャンプサイト、テントの数少なくて“からっぽ”

その代わり?に登場したのは多数のレンタル
テント。すでに設営済みのテントに番号が
振られている。海外からの参加者向けの
テント泊サービスらしく、中国人グループの
利用が多いみたい。
バンドTシャツの爆買いに来たのだろうか?


■7/24(金)------------------------------

仮眠して会場入り。そこで感じたのは…

新国立競技場は膨れあがったものに対し
計画白紙、といいながらまだチンタラ
やっているが、これまで年々膨れあがって
きたフジロックは今年、確実にコストカットを
断行して落とし前をつけているな、ということ。

・客減る
・キャンプ客減った分テント数減る
・車減る(駐車券は売れ残ったらしい)
・ステージ減る(オレンジコート廃止)
・出演者減る
・スタッフ減る
・手荷物検査なくなる
・リストバンドチェックなくなる
・客減った分ごみ減る
・ごみ捨て場減る
・ボランティア減る
・首から下げるタイムテーブルの紐が極端に短くなる
 (頭でかい人は首に通せないくらいに短い)
・買いたいTシャツもほとんどない

て感じの状況。例外的に増えたのは中国人客?
それからHelinox。異様に増えたにも
かかわらず、減りnoxとはこれ如何に。


まぁ人多すぎ、メシ並びすぎ、トイレ混み
すぎ、物販並びすぎ、みたいなのが
なくなって適正な規模になるなら
ウェルカムであります。

が、とうとう手荷物検査もリストバンド
チェックもなくなってしまったので、
こりゃそのうち会場にガソリンを持ち
込んで焼身自殺する奴がきっと
現れるだろう。

初日はこんな感じで流します。
 Route 17 Rock'n Roll Orchestra
 Rei
 ペトロールズ
 サニーデイ・サービス
 CHABO BAND
 JOEY BADA$$
 Kitty, Daisy & Lewis
 ハナレグミ
 FOO FIGHTERS
 水橋春夫グループ
 Kitty, Daisy & Lewis


吉川晃司はまずエルヴィス・プレスリーの
「ハウンドドッグ」を歌い、次にキャロルの
「ファンキーモンキーベイビー」、そして
COMPLEX「BE MY BABY」、という3曲。

いきなりエルヴィスとキャロルを続けざまに
やった吉川の姿に、私は、かつてギターウルフ
がアメリカツアーに出た際、MCで
「お前らにはエルヴィスがいる、俺らには
キャロルがいる!」つって演奏したという
逸話を思い出していた。

と同時に、「広島じゃけん!」と言い放つ矢沢
永吉の姿を妄想したり、キャロルつながりで
ジョニー大倉からなんとなくジョニー大蔵大臣
を連想してしまい、「水中、それは苦しい…」
と水球中につぶやく吉川晃司の姿を妄想したり
して、私の脳内は忙しいのであった。

Rei、吉川晃司よりギターうまい

壊死ニキ?

オレンジコートはサッカー広場に…

元カリカの家城(左)と並んで
立ちションするイトウ(右)


そして我々3人はそのままサニーデイまで
なんと一緒に行動。フジロックでは基本
常に単独行動してきた我々であるから、
こんな長時間一緒にいるのは初めてで
ある。裏を返せばつまりそれくらい観る
ものがなかったということかもしれぬ。


CHABO BANDのラストで「雨上がり」が
始まったと思ったら舞台袖から急に
「この雨にやられて~」と歌いながら
出てきたのはうじきつよし。
これほど誰も喜ばないゲストも珍しいぞ。

Kitty, Daisy & Lewis、金銀タイツが超イカス

FF、絶賛骨折中のデイヴ、ドリフ雷様のような
椅子に座ってパワフル

水橋春夫グループ。48年ぶりの野外だそうで、
ベースの人が座ってるのは骨折ではなく、
昼間温泉に入って疲れているからとのこと

行きの車内でロキノンが話題にのぼったが、
ここでヴォーカルに松村雄策登場

還暦超えたジジイが「最後に、18歳の時に
作った曲をやらせていただきます」と
言ってから『時計をとめて』が始まった。
グッときた。ジャックス『からっぽの世界』
というより客席が“からっぽ”だったのも
またグッときたのだった。

グリーンに戻るとデイヴがまだ座ってる。
座りっぱのギターは痔に悪いと思うぞ。


夜空、晴れている。テントに戻って流れ星を
いくつか見た。みんな寝たので25:30から
ひとりフラフラとクリスタルパレスへまた
Kitty, Daisy & Lewisを観に。かぶりつきで
拝めたので記念に写真を載せときますけん。

今年のベストショット


疲れた。29:00就寝。


おかしいな…イトウのスナップが抜けてるな
 ↓
フジロック会場で発見!
有名人フォトスナップ【前夜祭&1日目】



■7/25(土)------------------------------

快晴。隣接してるテントから子どもの
「おとう、フリスビーして遊ぼうよ~、
おかあ、起きて~」という大きな声が
延々と続き、2時間も寝れず。
仕方ないので起きることにしてトイレへ。

私はこれまでのフジロックにおいて、
自らドアの鍵を締め忘れてウンコの最中に
ドアを開けられてしまったこともあれば、
女性がドアの鍵を締め忘れたままウンコを
してる最中にドアを開けてしまったことも
ある。

このような経験から、今はトイレのドアに
「空」マークが出ていても必ずノックする
ことにし、最低でも4秒は間を置いてから
ドアを開けるようにしているのである。
我ながら紳士である。

そして今朝もそうして「空」マークのドアを
ノック後5秒ほど経っても静かなのでドアを
開けると、思いっきり女性がこちらに尻を
出したまま用を足しておられた。レンタル
テントを利用している中国の方のようで
あるが、ひょっとして中国には鍵をかける
習慣はなかったりするのかな、とイトウに
報告すると、イトウも同じような体験を
していた。

イトウ「中国人男性だと思うんですけど、
トイレ使用中に何度もドア開けられてるん
ですけど、絶対鍵締めないんすよ、んで
また開けられてました」

山DA「アメリカから来たんかい? て
訊いた?」

イトウ「あ… すいません忘れてました…
てことはアイツ、広島出身だったのかな?」

イトウの頭をシンバルに見立てて思いっきり
私はキックした。2日目の始まりである。


2日目はこんな感じで流します。
 キセル
 ハンバート ハンバート
 SUPER FURRY ANIMALS
 GALACTIC featuring MACY GRAY
 Belle And Sebastian

朝イチで奥さんを越後湯沢まで迎えに
行ったS村氏、テントまでの心臓破りの
坂を何度も登り降りして言う「ほんと
働きバチ…」。これが世の旦那さん
みんなの本音だろう。

GU(※ジーユー、すなわち私の数少ない
痔友のこと)のイトウ、今年は脱糞による
お尻への負荷を懸念し可能な限り脱糞回数
を減らすため極力食べないようにしている
という。そして「今年こーゆーものも
持ってきました」と鼻セレブならぬ
“おしりセレブ”を取り出す。

イトウ「ハンズのトラベルコーナーに
売ってるんです。つまり日本人は旅先での
お尻ケアに意識が高いんです。鼻・お尻、
と来て次はどの穴に優しいティッシュが
来ますかね? とにかく俺、中国人による
おしりセレブの爆買いだけは許しません、
爆買いされたら日本が“からっぽ”です」


暑くそしてあまりにも眠いので、キセル
終わってから川べりの岩で昼寝決行。
会場で一番涼しいがゴツゴツした岩しか
ないので眠るには工夫が必要。眠った。
RIZEの音がうるさかったが。



ふと目を覚ますと、超絶美女が私の
目の前で川涼みしていた。突然「あの、
すみません、1万円貸してください」と
お願いされても私なら「あ、はいどうぞ」
と応えてしまいそうな美女である。




私はこれも出演者のうちのひとりと考え、
約1時間ただひたすら美女を眺めて過ごした。
KEMURIの音がうるさかったが。

そうこうしてるうちにもう18時。今日は
全然ステージ観てないぞ。

SUPER FURRY ANIMALS、こーゆー変な
オジサンが私は好きである


今度はグリーン後方に張ったシートで仮眠。
夕暮れ、オッサンは疲れているのである。




メイシー・グレイ、無茶苦茶でかい(声が、
ではなく身長が)。進撃の巨人実写化とは
彼女のことだったのか。前回の出演時は
だいぶ遠くからだったせいか気付かなかった
けれど、今回調べてみると身長183cm、足の
サイズは10(約30cm)。ステージでは高い
ヒール履いてたのでやっぱ2m超えてたと
思う。観客にいろいろと語りかけるが
日本人たちにはちっとも通じず反応が
ないため彼女ひとりイライラしてる様子。
今日からはゴッドねぇちゃんと呼ぼう。


その夜、今年の目玉との期待を胸にザミヤン
を観に行ったというイトウに感想を聞くと
「ヤバかったすね… 客は7人くらいで…」。
あまりに“からっぽ”でその場に一緒にいる
のがとても恥ずかしくてたまらないから、と
いう理由でイトウはすぐ逃げ去ったという。


確かにフジロッカーズオルグの写真でも
そのヤバすぎる様子が伝わってくる。

「まじなんなんすか… あんなに客がいない
なんて…」とイトウは震えていた。

ピラミッドガーデンでK山氏と合流。
やはりさすが、氏の第一声は「おう、
なんかうまいメシあった?」。
TICAを観ていたらしく、カバー曲の中に
ゆらゆら「空洞です」があったのはよい
として、ゲストで登場したTOSHI-LOWが
怒りをためたような声で「空洞っ!」と
叫んでいたという。“からっぽ”感が
皆無である。


テントに戻り、ザミヤンショックでまだ
打ち震えているイトウを励ますために、
深夜にもかかわらず私がフリースタイル
RAPでさっき観たCaravanをdisっていたら、
隣接テントで寝ようとしてたと思われる
中国人カップルに「スイマセン!」と
テントはたかれながら怒られた。私らの声が
うるさかったか、Caravanファンのどちらか
であろう。こっちも「スイマセン!」と
謝ってるうちに2日目が終わったアルヨ。


おかしいな…イトウのスナップが抜けてるな
 ↓
フジロック会場で発見!
有名人フォトスナップ【2日目】



■7/26(日)------------------------------

さて3日目。かつて簡易トイレ水道の
流れに口漱ぎ、ワインボトルに枕して
いたイトウも、おしりセレブ或いは
マンション購入を機にセレブリティ入り
を果たしたのか、今やこのザマである。
枕にしていいのはワイン瓶だけだろが。


そういえばキャンプサイトのレディース
エリア(通称:婚活エリア)のさらに先は、
例年立入禁止の柵がありテントは張れない
ルールだったのだが、今年はその柵が
なくなっており、我々がそれに気付いた時
にはいくつもテントが設営されていた。

イトウ「ここテント禁止でしたよね、
張っちゃいけない場所のはずなのに。
いややっぱここテントだめっすよ、
毎年だめでしたよ、なんでここに
テント張ってんだ禁止のはずなのに」

初日から最終日まで、イトウはここの
テント禁止にやけにこだわり病的に
ブツブツと文句を言い続けていた。
今年から設営OKになったんじゃ?と
なだめてみても納得がいかないようだ。
役所勤めが長くなるとワイン瓶のように
アタマが固くなるので、もはやワイン瓶
を枕にすることは不可能なのかもしれぬ。

3日目はこんな感じで流します。
 Jim O'RourkeとGaman Gilberto
 cero
 Jenny Lewis
 Henry Gray & Eddie Shaw
 toe
 RIDE
 思い出野郎Aチーム
 never young beach
 FKA twigs

みんなで遅めの朝食を食べにオアシス
へ向かう。プリンスカレーを買おうと
したK山氏がこの看板を見るや否や


「うわ、なんか超野菜入ってんじゃん、
やっぱや~めた」と独り言。来年40歳の
オジサン、野菜は“からっぽ”にして
ほしいそうです。


もう最終日か…なんて話していると、
本日大トリをつとめるノエル兄貴に
まつわる業界話をK山氏が披露して
くれる。

かつてツアーで来日し名古屋に滞在してた
ノエル兄貴が「オレ、豚骨ラーメン食って
みたい」と希望したという。名古屋で豚骨
と言われても…ということでプロモーターは
ヤケクソでスガキヤに連れていったといい、
これは「スガキヤ事件」として業界で語り
継がれているそうだ。

「だははは、スガキヤか、相当笑えるなー」
とウケていると突然イトウが「スガキヤは
間違いないっス、美味いっス」とコメント。
我々が「???」という表情を見せると
イトウ「いやいや、待ってください、
スガキヤはマジで美味いですって。
ボク高校の頃…」と誰も聞いちゃいないのに
一方的に自分のスガキヤ観を語り始めた。
ワイン瓶のように固くなったアタマの
中身は“からっぽ”のようだ。



「Don't Look Back In Sugakiya」


夕方ハウリン・ウルフのトリビュートバンド
観に行ったら、ドラムとベースは去年観た
Bobby Rush と Syl Johnson のステージと
同じ人物であった。このドラムが見事なる
ハゲチョー(ハゲで長髪)で、しかも曲が
終わるたびにピョッコーンと飛び上がる
アクションをするのがとても面白いのだ。
今年は決定的瞬間をおさえることに成功。




途中、Henry Gray と Eddie Shaw による
「来日は…もう40数年ぶりじゃねーか?」
「だな」
「でもこの歳でまた来られてうれしいわ」
「だな」
「まさかこんなビッグビジネスが俺らに
舞い込んでくるとはな」
「だな」
「ギャラでまたたっぷりレモンジンが
飲めるぜ、なぁ兄弟」
「だな」
みたいなヨボヨボ爺さんトークが
実にナイスであった。

しかしこのステージの何が良かったって、
私の前にいた白人のお婆ちゃんです。
ブルースで始終超ノリノリ踊りまくって
いて、ライブ中若者が何人もお婆ちゃん
に近づいては「So Cute!」などと声を
かけてハグしあってました。


ライブが終わると観客はまずステージに
向かって拍手して演者を見送りますが、
すぐさままわりにいた人たちが
お婆ちゃんを囲んで盛大に拍手。

沢尻エリカ嬢オススメのNASAが開発した
サバイバルシートに包まれて眠るキリスト

夜は、思い出野郎Aチームとネバヤンを
観に苗場食堂へ。実に夏っぽいステージ
を体感できてよかったす。

※トランペット吹いてるのはK山氏では
ありません


客席前方の足元に土の段差があって、
粘土質が湿っているのでローション
塗ったみたいに滑りまくる。ここだけ
空いてるように見えるので常に誰かが
陣取ろうとやってくるのだが100%転ぶ
その姿がコントのような見事な転び方
なので、それ見たさに私は意地でも
このポジションを離れなかった


最終日の目玉はやはりFKA twigs で、
やはり今年観ておくべき圧巻なステージ
でありましたが、イトウは興奮を抑える
ことができなかったようで、なんと
ホワイトステージ最前列まで行って観た
とのこと。

イトウ「肉眼で確認したんすけど衣装に
NIKE PROってロゴが見えました」

最前列まで行って観た感想がこれである。


とうとう最終日も終わってしまった。
でも3日間で個人的に印象に残ってるのは、
誰のステージだったか忘れたけど私が
ヘヴンの客席前方で演奏が始まるのを
待っていたら真後ろに男女がやって来て
聞こえてきた会話。

男「いやー、ゴメンゴメン」
女「あー、いえいえ、こちらこそ」
男「トイレ先に終わった方が待ってましょ、
て話だったから、僕てっきりトイレの前
辺りで待ってればいいのかなと思って…」
女「スミマセン…ステージ前で待ち合わせ
ってことかと思ってこっちに来てました…」
男「そっか、ちゃんと確認してれば…」
女「ちゃんと確認すればよかったですね」
男「結構長いこと待ってたんで…」
女「えー、ごめんなさい」
男「だいぶ待ってたんだけど来ないから、
あ、ひょっとしてこれウンコしてんの
かなぁって」
女「…」
男「ウンコだったら多少時間かかっても
おかしくないな、と思ってしばらく待って
たんですけど」
女「あー…」

敬語を使いあったり声の真面目そうな
トーンから察するに、この男女はたぶん
付き合ってるカップルではなさそうで、
仕事関係とか今日初対面の友人の友人、
みたいな、割とまだそんな親しく話す
間柄ではないようであるのだが、なのに
突然男が女に「ウンコしてんのかなぁ」
と、犬のウンチの話ならともかくこの
女の脱糞姿を想像してしまうような発言
をしたものだから、私はかなりビックリ
したのである。

これから先、ヘヴンで演奏開始を待つ
たびに、この男女の会話が頭をよぎる
ような気がいたします。


おかしいな…イトウのスナップが抜けてるな
 ↓
フジロック会場で発見!
有名人フォトスナップ【3日目】



■7/27(月)------------------------------

あ、ご紹介忘れてましたが、今年も豪華な
顔ぶれでたくさんの漫画家先生たちが来場
されてましたヨ!

鳥山明先生

ゆでたまご先生、小林よしのり先生

岩明均先生

吉田戦車先生

臼井儀人先生

そして東進ハイスクールの林修先生も!


月曜朝は例年通りまた快晴。


ワタクシ昨年は腕を山ダニに刺され
まくって大変な思いをしましたが、
今年は右足を山ダニに集中的に刺され
右足首がパンパンに腫れ上がって
おります。この腫れがひくまでが
フジロックです。



学習院へ通学あそばされる学生さん方
の間を汗臭いルンペンが歩く

来年はフジロック20周年つうことに
なりますが、私も40歳になります。
これからの人生、一体どうなるので
しょうか。

帰宅後、ヨメにおみやげのTシャツを
手渡す。シーナのTシャツである。
もちろん私は自分用に鮎川誠Tシャツ
を買った。夫婦で出かける時はペアで
シナロケTシャツを着ようという試み
である。

ヨメ「…いらないんだけど(キッパリ)」

この一言で私の心はまた“からっぽ”
である。

【完】