出た、またも帰路の中央線、人身事故で止まってる。
四ッ谷から中野止まりの各停にかろうじて乗るが、
超スローな電車は各駅で長時間留まってばかりで
ついに代々木駅で動かなくなった。
わたくしの人生における、中央線の事故でムダにした時間、
これらを全て合算したら、きっとスペイン語のひとつでも
習得するに充分な期間になるんじゃないかしら。
業を煮やしたわたくしはそこから山手線で渋谷に出て、
井の頭線で帰宅することにした。JRのアナウンスでは
「人身事故による影響で現在高円寺までの下り電車が
各駅に停車中です、前の駅を電車が発車次第、この
電車も発車いたします」
みたいなアナウンスを繰り返すばかりで、どのくらい
待たされるのか検討もつかず、結果動かないわけですが、
井の頭線のホームでは、もうしっかりと
「中央線は新宿-中野間で発生した人身事故の影響で、
当分の間、運転を見合わせております、現在も～」と
きわめて丁寧に振り替え輸送の案内までやってくれている。
JRダメ、絶対！ などと怒りを押し殺して井の頭線に乗った
ところで今度はその影響もあって車内満員、メタボおやじの
どでかい腹がわたくしの背中をグイグイ押しまくり、しかも
おやじ、ずっとなんかつぶやいてて不快なことこの上ない。
やっとの思いで吉祥寺駅に到着し、99イチバへ発泡酒を買いに
立ち寄るが、出た、今日のレジ係はわたくしのもっとも嫌いな
ここのハゲオヤジ。こいつ、レジの仕事はスムーズに会計を
処理することだとわかっておらず、いつもイライラさせられる。
しかも口が超臭いのだ。
仕方なく発泡酒を入れたカゴをハゲオヤジのレジに置く。
ハゲ 「あれ、お客様、いま中央線でのお帰りですか？ へへ」
オレ 「え？ いいえ （うわ、クソッ、黙って仕事しろ！）」
ハゲ 「いぇね、中央線が人身事故で随分止まってるみたいで、へへ」
オレ 「あー、まだ止まってるみたいですね （早く仕事しろ！）」
ハゲ 「どーなったのか気になってましてね、えぇ、へへへ」
オレ 「はぁ （貴様！ いいから早くレジを打てよ！ バカ！）」
ハゲ 「はい、それでは同じ商品がヒィフゥミィ、6点でございますね」
オレ 「はぁ （見りゃわかるだろ！ 発泡酒6本だよ！）」
ハゲ 「はい、では合計、千とふた百、五十四円になります、へへ」
オレ 「 （クソが！ なんだ、ふた百て、クソが！）」
わたくしは一万円札と300円をレジに置いた。
ハゲ 「はい、では、千と、三百円、お預かりいたしますね、へへ」
オレ 「… （アホか！ 一万円札だろが！ お前！ クソだな！ ）」
ハゲ 「えー、お返しが、んぁっ、一万と三百円でしたねこれ、ねっ」
オレ 「えぇ （おぉ、アホ！ やっと気付いたな！）」
ハゲ 「では、大きい方、イチニッサンシッと九千円」
オレ 「 （なんだそのカウント！ もっと真剣にやれ馬鹿野郎！）」
ハゲ 「おあとが、えぇ四十六円ね、レシートは、いりますかぁ？」
こんな感じでさらにわたくしの心は荒れるのでした。すなわち、
中央線人身事故による電車の遅延は、極めてからだに悪い！
今日の小遣い帳／
クロムツの西京漬け焼 900円
アップルジュース 105円
コーヒー 147円
交通費 320円
発泡酒 1,254円
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計 2,726円
今日の一曲／細野晴臣「東京ラッシュ」
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