段差 in the Dark

私がトイレに入っているにもかかわらず、ヨメはよくトイレの電気を
消して去っていく。私が風呂に入っているにもかかわらず、ヨメはよく
風呂の電気を消して去っていく。

電気を消された瞬間に、「ちょっと待ってくださいよ～」と私が声を
あげれば 「あっ、ごめん！ 間違えて消しちゃった」 と電気を灯し
なおしてくれるのはわかっているのだが、高い頻度でそれをやるのが
今やばかばかしく思えるし、たぶん、私の存在が軽んじられてるから
こそそういう行為に至るのであろうし、それはそれで当然の報いだと
私には自覚もあるし、だから私は電気を消されても黙ってトイレで
踏ん張り、黙って風呂で体を洗う、真っ暗闇の中で。

そしてこれが実は、何事も明かりのもとで行為しがちな身にとって、
ちょっとは右脳への刺激になっている気がするのである。真っ暗闇
でうんこ、真っ暗闇でのお風呂…なかなかどうして、悪くない。
なんか、人間本来の身体感覚を取り戻す訓練ような感じ…。

だから今日も、黙って真っ暗なお風呂に浸かりました。




という、俺の精神的保身術。





今日の小遣い帳／
食材費　264円
酒類　924円
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計　 1,188円

今日の一曲／The Paragons 「On The Beach」